OCR INTERVIEW
専門実践教育訓練給付金を使用し、テニスコーチとして働きながら理学療法士の道をめざす
岩崎 和也
在校生 理学療法学科 2年(取材当時)
理学療法士をめざそうと思ったきっかけを教えてください。
私は大学で語学を学び、卒業後は一般企業に就職しました。
採用面接では海外勤務への熱意を伝えましたが、配属先は伊勢の水産関連の部署でした。
海外勤務の夢は叶わず、長年のテニス経験を活かしてテニスコーチとして働きながら、アマチュアの試合にダブルスで出場することにしました。
ダブルスでは職場の仲の良い同僚とペアを組んでいましたが、彼は「腰椎分離症」を抱えていました。
試合中に症状が悪化し、コートで動けなくなり、車椅子やひどい時には救急車で運ばれることもありました。
当時の私は医療の知識がなく、ただ見守ることしかできず、悔しい思いをしました。
何とかして彼を助けられるようになりたいと思い、医療の知識や技術を習得するために医療職を目指すことにしました。
最初は看護師や救急救命士などで迷っていましたが、リハビリ職について調べているうちに、友人や職場の人から勧められ、「スポーツ系や整形回復の分野」について学べることに魅力を感じ、理学療法士を目指すことに決めました。
OCRを選んだきっかけを教えてください。
まず、教育訓練給付金制度が利用できたことです。
そして、昼間の時間を有効に活用し、仕事をしながら学べる夜間で、しかも最短の3年制で学べることです。
その上、豊富なカリキュラムがあり、実習が多いことが決め手でした。
実際にOCRに入学してみてどうですか。
OCRに入学するまでは、医療の知識が全くなく、ゼロからのスタートでしたので、先生方には大変助けていただきました。
特に入学後は、思っていた以上に勉強が大変で、1年生の頃は勉強の仕方もわからず、ノートにひたすら書いて覚えるという方法を取っていました。
しかし、時間をかけても他のクラスメイトと比べて全然覚えられない状況でした。
そんなある日、脳の授業で「記憶」に関する講義を受け、「覚えることも大事だけど、思い出すことがとても大事」ということを知りました。
それ以来、クラスメイトに学んだ内容をアウトプットするようになり、成績も上がり、自分なりの勉強法を確立することができました。
また、テニスコーチの仕事でも、生徒が肘や肩、足を痛めた時に具体的なアドバイスができるようになりました。
例えば、やってはいけない姿勢や、どこまで曲げて良いかなど、具体的なアドバイスができるようになりました。
OCRで学ばなければ知らなかった知識を職場で活かすことができたことも、入学して良かったと思う点のひとつです。
クラスメイトについて教えてください。
クラスメイトは幅広い年齢層で、年上の人からも年下の人からも多くを学べる環境にとても助けられています。
特に勉強や実習では、クラスメイトの姿を見て、その背中を追いかけることが多いです。
休み時間には、勉強の内容はもちろん、職場の話や趣味の話などプライベートな話題で盛り上がります。
今でもクラスメイトの趣味について新たな発見があり、話していてとても楽しいです。
また、学校外でもプライベートで一緒に遊ぶことがあります。
2週間ほどの長期休みには、クラスメイトと淡路島へ旅行し、満喫しました。その時には、クラスメイトの会社の同僚で現役の理学療法士さんも来てくださり、話す機会を設けていただいたので、色々と話を聞けて楽しかったです。
OCRは夜間の専門学校ですが、普段はどのような1日を過ごしていますか?
■仕事がない日(平日の4日間程度)
9:00~10:00 起床・食事
10:00~12:00 家事(買い物・掃除・洗濯)
13:00~ 登校
18:00~22:00 授業
23:00~25:00 帰宅→夕食・勉強・風呂
25:00~ 就寝
■仕事がある日(日曜日と平日2日)
7:00~ 起床・食事
8:00~18:00 仕事(テニスコーチ)
※平日は16時まで
18:00~23:30 自由時間
23:30~25:30 帰宅・夕食
25:30~ 就寝
入学までのハードルはどのように乗り越えましたか?
入学前の2月にオープンキャンパスに参加した際、卒業までの学費がとても不安で、入学を1年遅らせるかどうかを学科長の中平先生に相談しました。
その時は「専門実践教育訓練給付金」を利用すればギリギリ支払えるかもしれないという状況でしたが、中平先生から「ギリギリでもやる気があれば全然可能だよ」と言っていただき、その年の4月に入学することを決めました。
入学までの日程が迫る中、急遽進学を決めたため、急いでハローワークに給付金の申請に行き、慌ただしく申請を済ませました。
その後、無事に給付金を受け取りながら、OCRに通うことができています。
正直、今でも節約生活を送っていますが、この制度のおかげで2年生の4月には卒業までの学費の支払い目途が立ちました。
教育訓練給付金を利用している方は、この制度を利用して良かったエピソードを教えてください。
OCRが「専門実践教育訓練給付金の指定講座」でなければ、OCRに入学することはできなかったので、とても助かっており、ありがたいです。
学費の面で不安がある方は、ぜひ専門実践教育訓練給付金について調べてみてください。
卒業後の進路や将来の夢、どんなセラピストになりたいか、などを教えてください。
「知識・技術・態度」を備え、患者様の生活をがより良くなるように関わっていける理学療法士になることを目指しています!
卒業後は病院で働き、年齢や疾患を問わず、たくさんの人々と関わりたいと考えています。
また、スポーツの分野にも携わり、知識や技術を活かしたいと思います。
OCRで学ぶことの魅力を教えてください
OCRで学ぶ魅力は、まず充実した実習です。
2年生の実習では、実習前の準備講義から始まります。
そして、実習先には先生が毎日帯同して直接指導を行ってくださり、実習後も徹底した振り返りを行うことで課題を見つけることができます。
また、50歳代までの幅広い年齢層のクラスメイトと共に勉強し、理学療法士になるという共通の目標を持つことで、様々な経歴の方々と趣味や仕事の話をするのがとても面白いです。
さらに授業では、現役の理学療法士である先生方から、理学療法士の経験や生の声を聞くことができるのでとても刺激があり、学びを深める大きな要素となっています。
勉強との両立について努力していることはありますか
入学したばかりの頃は学費の支払いに不安があり、効率的に学べる勉強法を模索しながら仕事の時間も確保していました。
しかし、試験や実習をこなすうちに自分の至らない点に気づき、このままでは担当する患者様に申し訳ないという思いから、働く時間の見直しと勉強時間の確保を考えるようになりました。
そのため、仕事がない日はOCRの放課後時間である13時から登校し、学んだことをクラスメイトにアウトプットして確認したり、疑問点を積極的に先生に質問したりする時間に充てています。
座学だけでなく実技練習も週に1~2回、1~2時間程度確保しています。
また、授業中は姿勢を正し、すべてを聞き逃さないように意識しています。
他にも、卒業生が授業の復習や質問、テスト対策などをサポートしてくれる「教育アシスタント」は学生全員が受講できるため、1年次はほぼすべて参加して学びました。
受験生に何か一言、メッセージをお願いします。
OCRには親身に寄り添ってくださる先生方や先輩方がたくさんいるので、勉強も学校生活も安心して過ごすことができます。
理学療法士に興味のある方は、ぜひOCRで一緒に頑張りましょう!