OCR INTERVIEW

50代からの新たな挑戦! 理学療法士としての新天地を目指して

PT

男子学生Aさん

在校生 理学療法学科2年(取材当時)

理学療法士をめざしたきっかけを教えてください。

私は長年ゴルフをしているのですが、身体を痛めがちで、理学療法士にお世話になったこともしばしばあり、年齢を重ねてからの身体や健康についても関心があったので、興味を持ちました。
私の友人には整形外科医や医療関係者も多いので、理学療法士について話を聞いて、理学療法士を目指すことに決めました。

OCRを選んだ理由を教えてください。

大学卒業後、ずっとマスコミ関係の仕事をしています。
働きながら、理学療法士を目指すために、教育訓練給付金の対象校から学校を探して大阪リハビリテーション専門学校を知りました。
ただ、ちょうどそのタイミングで東京に転勤になり、一旦は進学を断念しました。
数年後、大阪に戻ってきたことをきっかけに、再度、教育訓練給付金の対象校を調べたところ、夜間部ではOCR以外の学校は教育訓練給付金の対象校でなくなっていました。
当時はコロナ禍ということもあり、オープンキャンパスではなく、オンラインでの個別相談に参加しただけでしたが、教育訓練給付金の対象校であったことも後押しとなり、OCRへの進学を決めました。

実際に入学してみてどうでしたか?

私は大学を卒業しているので、専門学校での学びは大学的なイメージがあったのですが、OCRでは日直もあり、挨拶など礼節を重んじる校風や、学生が学校指定のお揃いのジャージを着て実技授業を受けたり、実習に行く身だしなみにも非常に厳しかったりと、高校までの学校生活の一部を垣間見るようで、少し驚きました。
でも、クラスの一体感もあり、久々の学生生活は新鮮で日々充実しています。
授業は、非常にスピード感があって、難しいことも多いですが、分からないことがあればすぐに先生方に質問ができる環境が整っていて、カリキュラムに無駄がなく、目標への近道であると感じています。
同じ目標を目指すクラスメイトたちとも協力し合える環境も入学して良かったと思っています。

久々の学校生活ということですが、楽しいことや目標はありますか?

勉強は覚えることも多く、難しいと感じることもありますが、一つひとつの知識が身に付き、それがつながったと感じるときに「学ぶことの楽しさ」を感じます。
1年生の時に、生理学の木村先生から「知識を仕組みとして理解してください。」と言われたことがあるのですが、その意味が2年生になって、ようやく理解できたと思いますね。

また、私は入学するまで医療とは全く畑違いの環境に身を置いていましたが、クラスメイトの中には、介護施設や病院、理学療法士の補助などのアルバイトをしていたり、元々医療関係で働いていた人たちもいたりして、自分にはない知識をすでに持っているので、一歩出遅れている気がしていました。
でも今は、日々努力を積み重ねることで、ようやく追いついてきたと感じられるようになり、こういったところにも楽しさを感じています。

今後の目標は、やはり国家試験合格ですね。そのためにも努力を積み重ねて頑張ります。

クラスはどんな雰囲気ですか。

高校新卒で入学した10代から私の様に50代の学生が同じクラスで一緒に学んでいて、比較的落ち着いた雰囲気ではあるものの、互いにとても協力的で、和気あいあいとした雰囲気です。
クラスメイトたちは、皆同じ目標を持っていて、その刺激からエネルギーチャージをさせてもらっています。

勉強といえば、私が中学生時代にちょうど赤い暗記シートが発売になったのですが、当時はそれが画期的で進んだ勉強方法だったのに、今は、若い子たちから役に立つアプリやYouTubeの動画を活用した勉強方法を教えてもらって、ITツールを活用して勉強するようになりました。

勉強で工夫していることがあれば教えてください。

私は大学を卒業してから久しいこともあり、できるだけ早く復習し、可能な限り予習し、少しでも疑問があれば、仲間や先生とすぐに解決していくように心がけています。
理解しようと考えることは大切ですが、迷っている時間はもったいないので…。

また、クラスメイトとも作業分担をし、協力し合いながら、勉強するようにもしています。
入学当初は、勉強の闇に飲み込まれてしまい、ノートを作ることが勉強の目的になり、追い込まれて疲弊した時期がありました。
でも、若いクラスメイトたちから勉強のためのアプリや動画の活用方法を教えてもらったことで、必要なまとめ資料を作り、それを活用できるようになり、きちんと勉強ができるようになって良かったと感じています。
おかげで、最初は自分の書いたノートやレポートを見せたくなかったのですが、今では「間違っていたら教えて!」と言いながら、見せられるようにもなり、より一層協力し合える関係になったと思います。
これもクラスメイトや先輩方のおかげですね。

あなたが入学して感じた、OCRの良い点を教えてください。

同じ学年や同じクラスだけでなく、他学年とも交流できるところです。
いろいろなことを話せるし、勉強のことや悩んでいることがあれば、気軽に相談できるのが良いですね。
それに、少人数制の学校ということもあり、良い意味でまとまっていると思います。
特に、入学前にあるオリエンテーションでは、サポートスタッフとして先輩も参加してくれるので、その時に仲良くなれて、入学後に関係性をより深められたので、とても良い機会でした。

卒業後の進路や将来の夢、どんなセラピストになりたいか、などを教えてください。

自分自身の年齢を考えると、年を取ってからの健康増進に関心があります。
年齢を重ねていくと自分も含めて、いつまでもスポーツができるのか不安もあり、分からないですし、特に身体への過負荷は良くないので、高齢になってから負荷のかからないスポーツや健康増進というところに関われたらと思っています。
卒業時は59歳になる私ですが、だからこそ若い人にはない経験なども活かせると思います。

一方、実習で療養型の施設や回復期の病院に行ったことで、視野が広がりました。
実は、私の祖母が認知症で身体拘束の必要があったため、その経験から、回復の見込みがない療養型の施設には苦手意識を感じていました。
しかし、実習先で1人のおばあさんと出会い、好きな食べ物や料理の話をすることで、その方が段々と笑顔になられる様子を見て、私の持っていたイメージが少し変わりました。
回復期の実習先では、治っていく過程や社会復帰をされる様子を見ることができてとてもうれしかったです。
次の実習先は、私が元々興味のあった通所型の施設なのですが、せっかくなら小児の分野も見てみたいと思い、近々、小児疾患のあるお子さんを受け入れている養育園に見学に行かせていただくことになりました。
非常勤で授業を教えてくださっている先生が、興味があれば見学してくださいと言ってくださったので、OCRの先生に相談したところ、すぐに見学できるように手配をしてくださいました。

年齢的にも就職先は限られるかもしれませんが、これまでの経験や年齢を活かせる理学療法士になりたいと思います。

ある1日のスケジュールを教えてください。

※仕事がない日のある1日

07:30 起床、朝食
    └妻が仕事に出かけた後、午前中に予復習をする or
    └スポーツクラブで汗を流しています。
昼過ぎ 学校到着
    └図書館で勉強やレポートに取り組んでいます。
16:30 ラウンジでご飯
18:00 授業開始
22:00 下校
    └帰宅後はすぐに就寝。睡眠時間はしっかり確保しています。

受験生に一言メッセージをお願いします。

OCRは夜間3年制の学校で、無駄のない緻密なカリキュラムなのでしっかりと学ぶことができます。
その分、大変なことも多いですが、将来の目標への近道だと思います。
努力も必要ですが、その分報われることも多く、そこがこの学校をお勧めしたいところです。

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