OCR INTERVIEW

人々を支える医療職の中でも「精神領域」に携われる作業療法士の道へ

OT

五島 帆乃香

在校生 作業療法学科 1年(取材当時)

作業療法士を目指そうと思ったきっかけは?

私は四国で学校を卒業後、大阪で5年間ホテルマンとして働いていました。
ホテルの仕事は楽しかったのですが、コロナ禍で仕事が不安定になり、転職を考えるようになりました。

その頃、看護師である母から作業療法士を勧められました。
もともと医療職に対して尊敬や憧れを抱いていたため、作業療法士について興味を持ち、詳しく調べました。
すると、偶然テレビで作業療法士が司法領域や精神領域で活躍していることを知り、作業療法士を目指すことを決めました。

OCRを選んだきっかけは?

社会人として働いていたため、「3年で卒業できること」と「働きながら通えること」に魅力を感じ、OCRのオープンキャンパスに参加しました。
その際、司法領域で活躍されている先生から、専門学校からでも司法領域の仕事に就けることを伺いました。
大学を卒業しないと働けない領域だと思っていたので、専門学校でも様々な領域を学べることや、お話した先生のように精神領域に関わり、必要とされる人材になりたいと思い、OCRに入学を決めました。

入学までのハードルはどのように乗り越えましたか?

金銭面の不安がとても大きかったです。
両親に頼ることも考えましたが、社会人経験があるため自立しなければならないという気持ちが強く、自分で費用を賄おうと決めました。
そのため、「教育訓練給付金」を活用できる点がとても魅力的でした。
この給付金がなければ、入学を1年ほど遅らせる予定でした。
貯金に加えて給付金を受け取ることで、「お金の猶予」と「心の猶予」ができたと思います。
お金がギリギリだと、どうしてもお金と勉強のことで頭がいっぱいになってしまいますが、給付金のおかげで金銭的な心配が減り、気持ちに余裕ができました。その結果、勉強に専念できていると感じています。

教育訓練給付金を利用して良かったエピソードはありますか?

貯金にプラスでもらえることで、「お金の猶予」と「心の猶予」ができたと思います。
お金がカツカツだと、どうしてもお金と勉強のことで頭がいっぱいになってしまうのですが、給付金をもらえることでお金の心配が減って気持ちに余裕ができ、その分勉強に専念できていると思います。

入学してみてどうでしたか?

入学して一番良かったことは、クラスメイトに出会えたことです。
本当に人に恵まれたと思っています。

ただ、入学当初は正直、想像していた5倍くらい大変でした。

覚悟を決めて入学したつもりでも、勉強が思っていた以上に難しく、クラスメイトのレベルについていかなければならないという焦りから、精神的に辛い時期がありました。
同じ頃、クラスメイトも精神的に辛いと感じていたようで、公園で泣きながらいろんなことを話し合ったこともありました(笑)。
そのおかげで何とか壁を乗り越えることができ、この出来事を通じて精神的にも強くなったと思います。

入学前と入学後の生活で変わったことなどはありますか?

元々ホテルマンとして働いていたため、泊りがけの仕事が多かったのですが、学校に通うようになってからは、18時~20時までの授業が必ずあるため、規則正しい生活を送るようになりました。

アルバイト等はされていますか?

現在も、正社員として働いていたホテルでアルバイトをしています。
週に2~3回、7時~14時まで働きながら、学校に通っています。
アルバイトが終わった後は学校に行き、15時頃からは勉強や課題をしたり、友達と話したりしています。
朝が早いので、教室で仮眠を取ることもあります。

日々のスケジュール

・5時30分   起床
・5時~7時   朝食、身支度、通勤
・7時~14時  アルバイト勤務 (週2~3回)
・14時~15時 通学
・15時~18時 勉強、友達と話す、仮眠
・18時~22時 授業
・23時~25時 帰宅、夕食、自由時間、課題
・25時     就寝

学校生活で楽しいことはありますか?

クラスメイトと会えることが一番楽しいです。
季節のイベントに合わせてお菓子を持ち寄ったり、みんなでちょっとしたイベントを企画して楽しんだりしています。
毎日、小さな喜びを感じています。

先生との関わりはどうですか?

入学前にも感じていましたが、入学してみて先生との距離が良い意味で近いと感じています。
1年生の前期に体調を崩していた時期があり、不安なことを相談したいとメールをしたところ、すぐに先生から返信があり、不安が解消できたときは本当にありがたかったです。
他にも、顔に不安が出ているときには「大丈夫?」と声をかけてくださったり、些細なことも気にかけてくださる担任の先生には本当に感謝していますし、尊敬しています。

卒業後の進路や将来の夢、どんなセラピストになりたいか等を教えてください。

将来は就労支援関係で働きたいと思っています。
そのためにどんどんと実技を覚えていきたいと思っています!

受験生に一言メッセージ

「金銭面」「学校生活」「社会人から学校に通うというハードル」など、入学までにさまざまな不安があるかと思います。実際に入学してみても不安は残りますが、先生方からの手厚いサポートや、「クラス全員で作業療法士になる!」という熱い想いを持つ仲間に出会えたことで、ここに来てよかったと思っています。作業療法士になりたい方は、ぜひ諦めずに挑戦してください。

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