OCR INTERVIEW

パーソナルトレーナー時代の後悔から理学療法士の学びへ~過去の経験と新たな挑戦~

PT

山添 涼さん

在校生 理学療法学科 2年(取材当時)

理学療法士を目指そうと思ったきっかけを教えてください。

OCRに入学するまでの6年間、パーソナルトレーナーとして約5,000人を指導してきました。
その中には障害を持つ方も数名いらっしゃいましたが、うまく対応できなかったという後悔がずっとありました。
5名の目標を達成させてあげられなかったのです。
その時は障害に対するアセスメント(評価)がわからず、適切なアプローチができなかったため、独学で勉強しても経験不足を補えず、目標を達成できませんでした。

そんな僕の話を看護師の妻に日常的にしていると、理学療法士という仕事があることを教えてもらいました。
もともと、両親や妻から「困っている人に手を差し伸べよう」ということをいつも言われていたので、自然と困っている人を助けたいという想いが心の中にあったこともあり、理学療法士に興味を持ちました。
そして、職業などについて調べていくうちに、自分も障害を持った人たちを助けたいという思いが強くなり、理学療法士を目指そうと思うようになりました。

また、妻が三次救急で働く看護師だったので、ICU(集中治療室)やHCU(高度治療室)で命と向き合っている姿を見て、尊敬や憧れを抱き、自分もそのような仕事に就きたいと強く思うようになりました。

※三次救急とは、一次救急や二次救急では対応が困難な生命に関わる重症患者に対応する救急医療(体制)。

OCRへの入学までのハードルはどのように乗り越えましたか?

僕の両親は「自分の人生だから好きにしたらいい」というスタンスだったので、妻と進学や職業についてよく話していました。
妻は「進学も3年間という期間限定だし、私が生活費を稼ぐから自分の好きにしたらいいよ。普通に暮らしていく分には苦労しないから、やりたいことをやって…。」と背中を押してくれ、妻のお母さんも看護師をしていたので、職業理解も十分に得られており、サポートしてくれるという点では不安やハードルは低かったと思います。
そのため、理学療法士になりたいと思い、話を始めてすぐにオープンキャンパスに参加し、入学を決めることができました。

OCRを選んだ理由を教えてください。

学費の心配があったので、教育訓練給付金が利用できることで、学費の心配が解消されることが大きかったです。
また、国家試験の合格率も他の学校に比べてずっと高い水準を保っており、実習時間も国が定める時間より200時間程度多いので、非常に魅力を感じました。
いつも僕は「経験に勝るものはない」と考えているので、豊富な実習時間があることにも惹かれました。

他の学校のオープンキャンパスに参加したり、調べたりもしましたが、この3つの条件を満たすのはOCRだけでした。
そして、実際にオープンキャンパスに参加し、話を聞いて決意が固まりました。

教育訓練給付金を利用して良かったエピソードを教えてください。

学費の心配はありましたが、OCRは学費が4期分納制なので、分割で支払うことができ、実際にはあまり給付金をあてにする必要はありませんでした。
でも、給付金を生活費や学費の一部に充てることで、金銭的な余裕が生まれましたね。

実際、OCRに入学してみてどうでしたか?学校生活で何が楽しいことはありますか?

それは大変でした。予想以上に勉強がハードですし、仕事と学業の両立が難しいと感じています。
でも、これまでのパーソナルトレーナーの経験や、現在アルバイトをしている病院でのリハビリ助手の仕事が、理学療法士になるための勉強に役立っていると実感しています。

学生生活は、学校でもずっと勉強の話をしているので、楽しいというよりは、責任感や任務のような気持ちかもしれません。
覚えなければならないことも多いですしね。

入学前と入学後で生活や気持ちの上で変わったことなどはありますか?

気持ちの変化は特にないですが、生活は大きく変わりましたね。
朝仕事に行き、学校で勉強して帰るのが11 時位になるので、そのルーティーンの繰り返しがやっぱり精神的には正直しんどいです。
でも、やりたいことをやっているので、充実はしていますよ。

学校やクラスはどんな雰囲気ですか。クラスメイトや先生方との関係性を教えてください。

先生方は親身になって相談にのってくださるので、何かあれば、まずは担任の先生に相談しています。
非常勤の先生も楽しい先生がいらっしゃいますね。
現場の話を聞くと、ますます病院で働きたいなという気持ちが高まったりもします。

好きな科目やどんな勉強をしているかを教えてください。

2年生の前期に受けた「脳神経外科学」の授業がとても楽しいなと思いました。
難しい内容もありましたが、医師の先生が臨床現場での話をしてくれたり、手術の動画を見せてくれたりするので、非常にリアルでためになると感じました。

勉強で工夫していることはありますか?

僕は3つの工夫をしています。

まず一つ目は、「スマホを活用して隙間時間を有効に使うこと」です。
電車での移動時間など、短い隙間時間でも勉強アプリを使って学習しています。

二つ目は、「授業中に重要なポイントを逃さず聞き、すぐにまとめること」です。
試験勉強だけでなく、日々の積み重ねが大切だと考えているので、授業に集中し、配布資料に書き込みながら科目ごとに丁寧にファイリングしています。

最後に三つ目は、「グループで教え合うこと」です。
クラスメイトに教えることで自分の理解も深まり、非常に効果的な学習方法だと思うので、学校では学生同士で教え合うようにしています。

あなたが入学して感じた、OCRの良い点を教えてください。

まず、現役の理学療法士や医師の先生方から直接講義を受けられることが大きな魅力です。
臨床現場での実体験に基づいたお話は非常に参考になります。

また、クラス全体が真剣に勉強に取り組む環境も良かったです。
このような環境だからこそ、最短で国家資格取得を目指せると実感しています。

入学前は、夜間の学校なので「現場に出る機会が少ないのでは?」と心配していましたが、実際にはそんなことはありませんでした。
むしろ、夜間だからこそクラスメイトの意識が高く、自分もその影響を受けて勉強に励むことができるので、OCRに入学して本当に良かったと思っています。

アルバイトは何かしていますか?

僕は週3日程度、OCRから約20分の距離にある病院でリハビリ助手としてアルバイトをしています。
この経験は、理学療法士になるための勉強にも非常に役立っています。
リハビリ助手のバイトは自分で探しましたが、妻が病院のことなどもそうですが、いろいろと知っていることを看護師の立場から本音で話してくれるので、様々な面で本当に心強いです。

ある1日のスケジュール(2年時)を教えてください。

仕事のある日とない日でスケジュールは違うのですが、仕事のない日や休みの日は、家事や育児にも時間をたくさん費やし、定期試験の1ヵ月半前からは勉強の比重を多めに設定し、就寝時間も遅くしたり、仕事のない日や休みの日は勉強の合間に家事や育児をしています。
このように、時間を無駄にしないようなスケジュールを立てています!

(例)平日(仕事のある日 3日/週)の場合
06:30 起床
09:00 仕事
    └病院でリハ助手の仕事をしています。
15:00 仕事終了 
└登校の途中や学校についてから軽食を食べます🍙
16:30 登校(実技練習、予習・復習)              
18:00 授業開始
22:00 下校
23:00 帰宅
    └夕食を取り、動画鑑賞などの後、25:30頃就寝

卒業後の進路や将来の夢、どんなセラピストになりたいか、などを教えてください。

僕は急性期病院で働きたいと考えています。
また、理学療法士には各領域ごとに認定資格があるので、心不全や脳卒中の認定資格も取得したいです。
さらに、一次救命処置の資格であるBLSも取得したいと思っています。

受験生に一言メッセージをお願いします。

「勉強に集中したいのであれば」「最短で国家試験に合格したいのであれば」、環境にこだわろう!
どこの学校に行っても一緒という考えはナンセンスです。

僕はは常に「環境にこだわる」ことを大切にしています。
以前は「環境に左右されるな」と言われていましたが、実際には環境こそが自分の力を最大限に発揮できる場所だと思っていて…。

ダラダラしたいなら、そのような環境に行けば自分もダラダラしてしまいます。
本気で取り組みたいなら、怠惰になれる環境を避け、本気で取り組める環境を選ぶべきです。
学校選びも同じで、自分の志に合った環境を選ぶことが重要だと思います。

だから、本気で理学療法士を目指しているなら、環境にこだわった方がいいんじゃないかなと思います。
ぜひ、皆さんも環境にこだわってみてください。

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